人生ミルフィーユ

日々のふとした瞬間の重なり。

普通じゃないから、好きにさせてよ。

【「普通」って大嫌いだ】

芥川賞受賞作品「コンビニ人間」を読了。

ここ一年くらい、仕事関係の書籍とは別に

意識的に一定量、小説を読むことにしている。


トランプ大統領就任後から特にだけど

多様性がやたらと叫ばれて

みんながみんな役割を持って輝かなきゃ駄目だ!

と言わんばかりに登場人物みんなが大活躍したり

国の時代背景的にありえないだろ?というレベルに

多様な人種の人たちが起用されてたり

すんごいポリティカルコレクト…

…みたいな映画や小説が多くてどうなん?と。

それって多様性を描いてると見せかけて

みんなを同じテーブルに乗せて

こうあるべき!ってキラキラ世界の

特定の生き方を強要してるだけ。


比べて本作。本質を突きつつ淡々としてて痛快。


別に良いと思うんだよね。

みんながみんな特技があるわけじゃないし

居心地が良いと思う場所も生き方も違う。

それを認めて生きていくという選択をする人の存在も

許容できれば、多様性の本質よね。


普通●●。女なら●●。30代なら●●。

そうやって人の生き方に干渉して

自分の価値観を押し付けられることの多いこと。

わかるわーって一気に読んだ。

わかる時点できっと、私も「普通」からずれてるんだろうな。


ちなみに最近かけられそうになった呪いは

同期からの

「この歳になったら子供が2人くらいいて

家のローン払ってるのが普通だよね」である。


そーすか。としか言いようがないけど

それが普通なら、

私の価値観的には、普通じゃなくて別に良いです…